安心して泣かされる
こんにちは。HSP主婦のricoです。
私は映画、小説、ドラマなど、悲しいもの、辛くなるようなものが苦手です。
特に子どもや犬が対象になる場合、自分が苦しくなるのがわかっているので、なるべくみないようにしてしまいます。
はらはらする話や怖い話なども、本当は気になって仕方がないのですが
直に接する勇気がなくて、誰かに読んでもらったうえで、あらすじを聞きたがる怖がりぶりです(-.-)
うっかり読んでしまった短編小説で、切なくて寂しくて号泣し
あまりの号泣ぶりに自分でも驚いてしまい
話の展開を知った上での二回目では、まさかそんなことはないだろうと思い
また読んでみて号泣し
今度こそはと三回目をトライしてやっぱり号泣した経験があります。
続けざまに三回読んで、三回号泣するって、自分でもちょっとひきました。
その小説は、江國香織さんの「デューク」
寂しくて、切なくて、涼やかに甘い
一行目から、すっと物語の世界に引き込まれてしまいます。
号泣するのがわかっているのに、ときどき手に取って読んでしまう。
悲しいけれど、そこに広がっている静かできれいな居心地のよい世界
しばらくのあいだ、そこに佇んでいたくなるのだと思います。
初めて読んだときから、心のなかにクリーム色のムク毛の犬がいて、自分の大切な家族の一員のように、ときどきふっと顔を見たくなります。