ストレスフリーを目指してみたけど
ストレスの大半は、対人関係にあるという話はよく聞きます。
私の場合も、出かけるのが億劫。人に会うのが面倒。
電車やバスなど、大勢の見知らぬ人と閉じられた空間で過ごすのも苦手だし、初対面の人と相手の出方を探りながら、少しずつ関係を築いていくのも大変。
知り合いと世間話をするのも緊張する。
仲のよい友人を家に呼ぶときでも結構気を遣う。
だから、家からあまり出ず、外出は徒歩圏内。
スーパーで顔見知りを見かけても、見なかったことにしてそっとその場を離れる。
そんなことを続けていた時期があります。自分では極力面倒を避けて、ストレスフリーを目指していたつもりでした。
そうしたら、近所のスーパーに出かけることさえ、ものすごく緊張するようになってしまったんです。俯き加減で買物メモを握りしめ、知り合いに出会わないよう、なるべく短時間で買い物を済ませようと、目的のものだけを目指して店内を高速で移動。
本来、買物って、もっとゆったり楽しんでもいいはずなのに。一人でなぜかこそこそと人目を気にしていました。
そうして、家から離れた場所で、興味のあるイベントやセミナーがあったりしても、漠然とした不安感ばかり大きくなってしまい、行動に移すことが難しくなってしまいました。
ある程度、定期的に出かけたり、人を家に招いたりしていたときは、調子がよかったのですが、しばらくそれを怠ったら、なんだかとてもしんどくなってしまいました。
幼いころの、ピアノの練習をさぼったときに似ている、と思いました。
もしくはしばらくやらなかった筋トレを再開したときの感覚。
家の近所でもいいから、なるべく外出する。
友達と連絡をとってみる。
短時間でも会ってみる。
リハビリみたいなことをしばらく続け、その都度、行動した自分を自分で存分に褒めてあげる。
そんなことを繰り返すうちに、行動することが苦ではなくなってきました。まただんだんと、出かけること、人と会うことを楽しめるようになってきました。
疲れるからといって、なにがなんでも刺激を避けることが、快適にはつながらない。
そう実感しました。
ちょっとの疲れは心の筋トレ。
そう思って、適度な刺激に自分をさらしつつ、毎日を楽しんでいけたらと思っています。